極北ーフラム号北極漂流記フリチョフ ナンセン

以下、ヨツールF 400のカタログから抜粋

古くから海の民族であったノルウェー人、かつては戦場でも、海で凍えた身体を暖めるのに薪ストーブを使ってきました。本体側面には、ノルウェーの海岸線と祖国に帰還する船の模様など、海に関するレリーフが施されています。また薪ストーブ全体には海図を表す格子模様が描かれ、内部の燃焼室の壁面には羅針盤の模様が展開されています。その昔、世界を席巻した海の男達の魂が、時を超えて伝わってくるようです。

扉を開けたら、F400とひと目でわかる羅針盤デザインはとてもロマンティックです。

羅針盤→船→ノルウェー(ヨツールのある国)

とくれば、北極探検家の「フリチョフ・ナンセン」を思い出します。

今から120年以上も昔、人類が北極点にまだ到達していない時代に「わざと船ごと流氷に乗って北極海を流されながら、北極点を目指した冒険家」です。

結局、北極点には到達できなかったのですが、そのプロセスは科学的かつ野心あふれるものでその記録始終の話は和訳もされていてとてもエキサイティングなのです。

アラスカでジプシー飛行をしていた2010年、私はこのナンセンの本の和訳版「ナンセン・極北 沢田洋太郎訳」を故・星野道夫さんの書斎からお借りして北極海沿岸の飛行旅に持ち出し、ツンドラの上に着陸して愛機の翼の下に張ったテントの中で寝袋にくるまってドキドキしながら読みふけったものでした。時には飛行中でさえ読んだ覚えがあります。

ナンセンの探検船には、たしか薪ストーブが積んであったと記憶していますがそれも10年前に読んだ記憶なので定かではありません。

もう一度、この本をどこか日常から離れたどこか、できればヨツールの炎のまえでひとり反芻するように読みふけりたいものです。ナンセンの回想シーンに祖国ノルウェーの風景や地名がたくさん出てきた覚えがあります。

ヨツールを愛する皆さんは、ぜひ読んでみると良いかも知れません。
(調べてみると、現在入手可能な訳本は、あまりないようです。太田 昌秀氏の訳本が一番という話は聞いておりますが、値段がとても高く図書館などで借りるのが良いかも知れません。)

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