薪ストーブを買おうと思ったとき、みなさんはまずアクションするのがインターネットでの情報収集でしょう。
私もそうでした。そして、まず見るのが各メーカーのサイトです。そこで各メーカー機種のデザインに目をやり機能を調べ、目移りします。カタログを取り寄せたりして、薪ストーブの説明と思わせぶりだけど実はうつくしい詩的な殺し文句をウットリしながら「やっぱ薪ストーブいいよね」
なんて思いつつハッと気がつけば、
「じゃあ一体どれにすればいいんだ?」
と訳が分からなくなっている自分がいます。そして結局は、「機能的な違い」を具体的に探そうとして、具体的な数字や方式をカタログデータから比較しはじめます。例えば以下のように。
方式の比較
・燃焼方式(クリーンバーン、リーンバーン、触媒など)
方式の違いは、薪の燃え方に違いが出てきますので確かに、じっくり検討する余地があります。
数字の比較
・最大暖房能力
・最大暖房面積
・最大燃焼時間
さらには細かくは、排気煙量とか燃焼効率を重視する人もいます。
しかし!
これら数字は、あまり深く考えなくて良いです。
なぜなら、この数字は各メーカーが独自の測定基準で算出しているものですから同一メーカーでは比較の指標になりますが、メーカーをまたいでしまえば、あまり意味がなくなります。
ここで、なぜそもそもなぜ皆さんは、アナログでのんびりしてて癒やしてくれるはずの薪ストーブを数字なんかで比較してしまうんでしょうか?
それは、
公平な視点で各機種の利点・不利点を書いてくれる人が誰もいないからです。
具体的な経験に基づく全メーカー全機種の傾向と対策(受験みたいですね)を誰も書いていない教えてくれないから、しかたなく数字で判断しようとしてしまうのです。これは皆さんが悪いのではありません。我々、供給者が必要な情報を出していないことが悪いのです。
実際は教えてくれている薪ストーブディーラーさんもいますが、必ずどこかのメーカーに偏った意見だったりするので、同業者としてはジツに微妙な気持ちになります。あるディーラーさんは、
「薪ストーブ屋さんが自宅で焚いている薪ストーブが一番いいはずです・・・うちでは○○を焚いています」なんて書いていますが、それもウソです。ひいきのメーカーさん以外のストーブを焚けないんですから、そんなことするわけがありません。
では実際に使っているユーザーさんの意見は参考になるでしょうか?・・これも絶対に違うはずです。なぜならユーザーさんは自分の薪ストーブを一番いいと言うに決まっているはずです。ほとんどのユーザーさんは一度買った薪ストーブと一生を添い遂げるのですから、配偶者のように(失礼)むしろ好きになるのが普通です。それを世の中では愛着と言うんでしたね。
例え話をさらにしますと、バイクの世界と薪ストーブの世界はかなり似ています。
バイクは、排気量や用途、外観スタイル、馬力、トルク、サスペンション、その他たくさんのスペックが異なる機種が存在します。しかしバイクを選ぶライダーは、スペックだけでバイクを選ばず自分の望むバイクのスタイルやデザインで機種を選定しています。
薪ストーブも同じでスペックより薪ストーブのデザインやそれでどんなたのしみができるのか?ということでしょうか。
以上のように誰も公平な視点では薪ストーブのことを勧めることはできません。それはまるで結婚相手を選ぶかのようです。誰かの好みの結婚相手のタイプを公平な視点で教えたりできませんよね。
でも、アドバイスはできます。
それがこちらです。
アドバイス基準は、
1.あなたが薪ストーブに求める暖房能力。(主暖房 or 副暖房?)
2.薪ストーブに求める得意技。(料理が得意、暖房が得意、燃費がいい、炎がきれい、ブランドが好き)
3.デザイン(見ため)
です。
私たちは何も勧めません。しかしメリット/デメリットを明確にした選択肢をお教えしますので、
お客様自身が選んでください。生涯の伴侶を押しつけるなんてことは絶対にできませんから。
なにもすすめないけれど、お客様のライフスタイルに照らし合わせて選択肢をお教えします。(一緒に、考えていきましょう!)
弊社ショールームには7台(うち2台は燃焼可能)ありますのでデザインも含めて検討いただけます。
p.s.
私はいろいろな薪ストーブを焚いています。私は焚き火料理が好きなので、自ずとそれっぽいストーブを焚いています。結局は、何がしたいかというところから薪ストーブ選びは始まりますね。たくさんの焚き比べるといろんなことが分かります。でも分かると言っても優劣ではなく薪ストーブの性格みたいなところでしょうか。あまり深く悩まなくても、小1時間のトークでオススメの薪ストーブは分かってきますので、お気軽にご連絡下さいね。