1.お客様からのメール連絡 or 電話連絡
ここではお客様の好み、使用用途(主暖房か副暖房か)、設置場所の築年数と大きさ、ご予算などを具体的に確認させて頂きます。その上でお客様にあう薪ストーブ機種のご提案をします。そしてここで大事なお話をさせて頂きます。お客様のライフスタイルや将来の薪ストーブとの向き合い方、薪の調達方法など薪ストーブと生活する上でのメリット・デメリットを明確にお話しさせて頂きます。
(ですからここで購入を断念する方もいます)
その後「それでも薪ストーブと生活したい」とお客様が納得された時点で具体的お見積もりのための採寸に伺うスケジュール決めを行います。
2.薪ストーブを取り付けたいお家に伺います
お伺いしてから実際に薪ストーブを取り付けるお家の希望設置場所を確認させて頂きます。また既存住宅のどこに煙突を設置するのかを安全性を確認しながらお客様とご相談の上、決定させて頂きます。安全性の観点から外部と壁貫通部に使用する煙突は「断熱二重煙突」のみとさせて頂き、その他の場所も安全性を考慮してシングル/断熱二重煙突の選択をしてゆきます。見積もりのための各所採寸をします。
薪ストーブの選定基準は以下の通りです。
・お客様の好み(スタイル、価格)
・暖房する家屋とのマッチング(暖房能力の適正化)
・薪ストーブの使用方法(主・副暖房のどちらか?)
3.薪ストーブと煙突工事のお見積もり
採寸した結果とお客様の希望薪ストーブから図面を製作し、具体的な金額(見積金額)を計算して送付させて頂きます(郵便/メールのどちらでも可能です)。見積もりに対してお客様が不満な点がある場合は、そのご不満を埋めてゆくための具体的な変更などを(何度でもご不満がなくなるまで)してゆきます。
4.大事な薪ストーブ工事日の決定
薪ストーブお見積もりに納得された時点で工事日の決定をします。
まず季節の話をしますね。
いろんな意味で工事日に適していないのは、
秋~冬(10月~12月)です。
理由は、
あたりまえなんですが、誰もが寒さを感じてきて
薪ストーブほしい!!
と感じるからです。
この時期は工事が非常に混み合います。
また
天気が不安定であることから
工事日が遅れて
最悪の場合(ご予約の順番が遅いと)
年内には間に合わない
という可能性もあります。
その解決法は・・
春~夏(4月~7月)に工事をやっておく
それしかありません。
早めに天気の良い季節に薪ストーブを設置しておけば、冬になる前に十分薪ストーブ練習が出来て冬に対する心構えができます。薪の扱い方を学んだり、薪ストーブ料理など秋の収穫を愉しみながら家族でふれ合う時間的余裕もあります。
5.薪ストーブ設置と煙突設置の工事実施
いよいよ我々薪ストーブ屋がお宅に伺って工事をします。現場の状況によって変わりますが工事にかかる時間は丸1日と考えて下さい。朝8時~夕方5時まで。ただしスケジュール調整のために、この工程を数日に分けて行うこともあります。
6.薪ストーブの取扱説明という名の着火セレモニー
無事に工事も終わり薪ストーブが設置完了となったら、あとは薪ストーブに火を入れるのみです。まず着火式のまえに薪ストーブの取り扱い説明をご家族の皆さんにさせて頂きます。晴れて着火式が終わりましたら、その機種の特徴も含めた総合的な説明を薪ストーブを実際に操作しながら1時間ほど、薪ストーブのこと、着火の手順、火を持続させるためのコツ、メンテナンスなどについて詳しく説明させて頂きます。
7.焚いている限り必ず続く薪ストーブ屋との関係
工事と説明が終わったら、薪ストーブ屋と「はい さようなら~」ではありません。薪ストーブを焚いている限り必ず訪れるのが、定期的なメンテナンス。シーズン真っ盛りにはできないメンテナンスや煙突掃除をシーズンオフ(北海道では6月からですね)にやる必要があります。そのときに必ず必要になるのが薪ストーブ屋です。お客さんご自身が煙突掃除、薪ストーブメンテナンスをしてくれれば我々も最高に嬉しいのですが(仕事をしなくて良い・・という意味ではなくてお客さんが薪ストーブをかわいがってくれているという意味です(笑))実際は、煙突掃除は高いところでの作業ですから非常に危険ですし、薪ストーブの掃除分解もやる気のある人でなければ億劫な作業となるでしょう。
屋根上の景色はキレイですが、、、
普通はかなり怖いはずです
我々薪ストーブ屋も年に1回のお客様との再会を楽しみにしておりますし、「この一年間、薪ストーブとどうやって生活してきたか」をお客さんから聞くのはとても興味深いのです。会話の中から焚き方のアドバイスや薪の話などもできます。
実際、この薪ストーブメンテナンスとお客さまとの対話という名のアフターサービスが我々薪ストーブ屋にとって「もっとも大事な仕事」だという信念を持っています。
ですから、
「薪ストーブ屋選びは、アフターサービス選び」
という言葉をぜひ皆さんの心にとめておいて頂ければと思っています。